集中力を持続させるVR教育で交通安全学習の定着効果を向上!【まなVRクラウド】

「まなVRクラウド」はVRで交通安全講習を学べるサービスです。

交通安全講習にVR教材を利用すれば、学習の定着効果を向上させることが可能です。

この記事では、参加者の集中力を途切れさせない工夫や、その効果について説明します。また、実際に利用する教材や見るべきポイントも合わせてご紹介します。


集中力を途切れさせない工夫

VR教材には参加者の集中力を持続させる工夫がいくつも用意されています。DVDやオンライン講習では得られない効果が期待できます。

ゴーグルで外部の視界を遮断

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)端末を利用することで、外部の視界を完全にシャットアウトすることが可能です。視界を遮り、視覚から入る情報をカットすることが、眼球の動きを司る脳の「前頭眼野」の負荷を軽減することにつながります。周囲の環境を気にせず、シミュレーションに意識を集中することが可能です。また、外部を見えなくすることにより、他の講座参加者の動きに気を取られる心配もありません。

臨場感のあるシミュレーターで事故を追体験

VR教材では3Dのリアルなシミュレーターを使用します。リアルな映像の中で自由に視点を動かし、まるで自分がその場にいるような感覚で講習を受けることが可能です。視界から入る情報だけではなく、リアルな音も再現されています。そのため、DVDを使った教材では気がつかない環境音の情報や急ブレーキの音など、事故の原因につながる音を体感できます。

実際に体を動かして当事者意識を向上

VR教材は、頭の動きに反応して映像が変わります。実際に頭や体を動かすことで、車から見える部分、見えない死角を確認できます。これによりなぜ事故が起きたのかを実際に把握することができ、当事者意識と理解向上につながります。また、体を動かすことで常に授業に集中でき、退屈することがありません。

参加者の集中力をリアルタイムで実感

DVDを利用した講習や、オンラインでの講習は参加者が本当に理解しているかを知る手立てがほとんどありません。VR教材を利用した講習であれば、講師がモニターを操作し、参加者から見えている映像をモニタリングすることが可能です。集中しているかどうかが容易に把握できます。

画面を見ながら参加者と受け答えが可能

講師は、自分のモニターから参加者のモニターを操作することが可能です。講習を進めながら授業内容を解説することはもちろん、参加者と音声システムをつないで会話することも可能です。授業の途中で参加者からの質問があった場合、その場ですぐに応答することでスムーズにコミニュケーションをとれます。また、他にも参加者は「手を上げる」「簡単な問題に答える」などのリアクションが可能です。

リアルタイムで参加者の視線を確認

講師は、参加者のモニターを確認することはもちろん、現在参加者がどこを見ているかを確認することも可能です。これにより参加者が実際に授業を理解し、内容についていけているかが分かります。シミュレーション中でも「事故が起こりそうなポイント」を質問する場面があります。参加者の視線がどこを見ているかで、実際に運転している場合に注目が行きやすいポイントを知ることが可能です。その都度、的確に指摘することで運転するポイントも身につきます。


今回紹介する教材のポイント

「まなVRクラウド」の内容は、交差点での左折巻き込み事故です。VR教材を利用することで、事故の原因がより明確になります。

事故関係者双方の視点を体験

仮に自転車と自動車の事故について学ぶ場合、一方の視点だけでははっきりとした事故の原因は分かりません。事故とは双方の要因が重なった場合に起きるため、双方の視点を知ることが重要です。VR教材を利用した講習では、自転車の視点と自動車の視点の両方を体感できます。これにより、なぜ事故が起きたのか、双方の当事者が気をつけるポイントは何であったのかの原因が明確になります。


【まなVRクラウド】Case2 交差点での左折巻き込み事故

「まなVRクラウド」では、左折するトラックの死角に入った自転車が巻き込まれる事故についてのシミュレーション映像が流れます。

この教材での視聴ポイントは以下の3点です。

・死角に関する理解の促進 

・死角によっておこる事故の危険感受性向上 

・交通主体間の相互認知の重要性理解

自転車からの視点

最初に自転車からの視点で事故を体験します。

自転車に乗っているあなたは青信号に従い、交差点を渡ろうと直進中です。

横断歩道では歩行者がこちらに向かって歩いてきています。白い大型トラックがその手前で右折しようと一時停止しています。

トラックと衝突する瞬間

トラックと衝突した瞬間、何が起きたのでしょうか。

歩行者が渡り切る直前に横断歩道を渡ろうとしたところ、トラックが突如動き出し左折してきました。トラックは自転車に気がつくことなく進み、衝突してしまいました。

トラックドライバーからの視点

次にトラックドライバーからの視点で事故を体験します。

トラックに乗っているあなたは左折する際に、横断している歩行者に気が付き、その手前で一時停止しています。ミラーを確認しましたが、自転車の姿は全く見えていません。

左方やサイドミラーを確認しますが、歩行者や自転車は見えません。歩行者が渡りきったため左折しようとしたところ、突然左後方から自転車が飛び出してきました。事故の瞬間も自転車の姿はほとんど見えず、音だけで何かにぶつかったと気がつく程度です。

俯瞰からの視点で状況を理解する

俯瞰の視点から確認することで事故当時、実際に何が起きていたのかをよりはっきりと理解することが可能です。

赤く塗られている範囲がトラックドライバーの死角です。トラックは死角がとても大きいことが分かります。特に左後方はミラーを利用しても十分に見えていないことがほとんどです。

トラックが衝突する瞬間まで自転車が見えていませんでした。

自転車側では、トラックが自分の存在に気がついていると思っているため、スピードを落とすことなく直進します。

交差点を渡る時は、相手が自分の存在に気付いてくれているかをお互いに確認してから横断しましょう。

VR映像による自転車側の学び

トラックに限らず、大型車両は特に左側の死角が大きいことを知っておくことが重要です。すぐそばにいてもトラックのドライバーは自転車の存在に気がついていない場合があります。交差点で左折をしようとしている大型車両を見つけた時には、必ず一旦停止をしましょう。大型車の運転手と一度アイコンタクトをとって、自分の存在を認識しているかを確認した上で通行することが自分の命を救うことにつながります。

VR映像によるトラック側の学び

トラックが関与する死亡事故の多くは、歩行者や自転車など「人との事故」です。さらに「横断中」の事故が最も多いというデータも出ています。

VRで確認した通り、大型車両の特に左側の死角は、ドライバーが思っているより広域です。それゆえに左折する際、後方から直進してくる歩行者や自転車に気がつくことは非常に困難です。事故を防止するためには、死角が多い左側への注視を徹底する必要があります。また、いつでもブレーキを踏めるように、ブレーキペダルに足を乗せておくことも重要です。

参考:国土交通省自動車局『自動車運送事業に関わる交通事故対策検討会報告書(平成28年度)

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VR教材が月額課金モデルで利用できる「まなVRクラウド」

「まなVRクラウド 」は、ご紹介したVR教材を月額課金で利用できるサービスです。リモート研修を可能にする配信型のVRコンテンツと仕組みで、今までとは全く異なった交通安全講習を実施できます。

配信用サーバーにアップロードしたコンテンツ映像を、インターネットを経由して、複数のユーザーに配信できます。本サービスが提供する内容は、配信用サーバ、VR学習用のアプリケーションと映像コンテンツです。

プランは以下の通りです。

Sパック(月間再生回数500回まで):150,000円/月(税込165,000円)

Mパック(月間再生回数1,000回まで):165,000円/月(税込181,500円)

Lパック(月間再生回数2,000回まで):195,000円/月(税込214,500円)

既存のコンテンツだけではなく、独自コンテンツも利用可能です。

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