時間と場所を選ばないVR教材で交通安全教育をよりスムーズに【まなVRクラウド】

従来の会議室に集まる講習方法では、参加者全員の予定を合わせ、目的地まで移動する必要がありました。しかし、VR教材を使えばそれらの手間や時間を減らすことが可能です。

この記事では、VR教材で講習をすることにより得られるメリットと、実際の講習で使われる教材の内容をご紹介します。


場所を選ばないリモート交通安全講習

VR教材を活用した交通安全講習は会場を用意したり、事故現場を再現したりする必要がありません。講師が映像を配信することにより、参加者は自宅や好きな場所で講習を受けられます。

現地に集合する必要がない

VR教材を利用した講習では、参加者それぞれの端末にコンテンツを配信できます。VR映像が視聴できるデバイスとインターネット回線さえあれば、どこからでも参加することが可能です。

また、VR教材を利用した講習では、DVDを利用した講義形式や、演説形式の講習のように、ひとつの空間に参加者全員を集める必要がありません。会場を押さえる必要がなくなり、参加者の移動時間も短縮できます。他にも、プロジェクター・スクリーン・全員分の机や椅子を用意する手間が省けます。

現場を再現する必要がない

実際にスタントマンを雇って行われる事故現場の再現は、危険が伴う上に多額の費用がかかります。また、再現できる回数も、多くて2回程度です。見える箇所も参加者の立っている場所からでは範囲が限られており、肝心な場所が見えないこともあります。

VR教材は、自分で視点を動かすことが可能です。リアルな映像と音で事故現場を体感できます。ゴーグルを利用すれば没入感が上がり、より集中した環境で講習を受けることが可能です。しかも何度でも手軽に再生できます。

遠隔地でもリアリティを実感できる

VR教材を使った交通安全講習では、自分のいる場所で事故現場を体験することが可能です。ゴーグルを利用することで、同じ部屋にいる他人の存在を気にすることなく映像に集中できます。

また、VRでは頭や体を傾けることで視点が動き、その場にいるような感覚で映像を観察できます。DVDやテキストの説明では、車の中からの視界や、自転車で走っている時の環境音は分かりません。VR教材では、それら事故に関係している要因を肌で感じることが可能です。

離れていても共感できる

コロナ禍以降、普及が進んでいる対面形式のオンライン講習や、従来のDVDを使った会議室での講習には共通した問題点があります。それは、参加者が能動的に参加しているかが分からないという点です。

しかし、VR教材を利用した講習では、講師が参加者のモニターを操作でき、画面を見ながら随時質疑応答が可能です。また、参加者側からもリアクションを送れます。他にも、講師は参加者の視線をモニタリングすることが可能です。これにより、参加者が事故の起こりやすい部分をちゃんと見て理解しているかが判断できます。

後から自主学習もできる

従来の講習では、全員が同じ時間と場所で講習を受けることが一般的でした。そのため、予定が合わずに講習を受けられなかったり、受けていてもよく理解できなかったりというケースが発生します。VR教材を利用した講習では、講習終了後でも自習モードを利用できます。それにより、参加できなかった講習の配信を時間外で受けることが可能です。また、一度で理解できなかった場合も、理解できるまで何度でも再生できます。


VR交通安全教材のポイント

交通安全講習にVR教材を利用することで、参加者に当事者の目線で事故を体験してもらうことが可能です。

事故が起こる一瞬を体験する

交通事故は、さまざまな要因が積み重なった上で発生します。VR教材を利用して事故の一瞬を体感することにより、事故防止につながる行動がいかに重要であるかを実感できます。当事者の目線で体験することで、運転中に意識が向いてしまいがちな場所を知ることが可能です。また、目に見える景色だけではなく、聞こえてくる音も大事な要素であると理解することが重要です。

視点を変えることで新たな気づきを得る

事故の原因を知るためには、事故を起こした一方の視点だけではなく、当事者全員の視点を確認することが重要です。「相手は見えている・気づいている」といった思い込みが、重大な事故を引き起こす大きな要因です。その場所にいなければ気がつかない死角が存在します。VR教材を利用してドライバーや自転車の視点から現場を観察することで、表面上では分からない原因に気づけます。


Case3 路側帯から車道への進出事故

今回は、自転車と自動車の事故を取り上げます。

音楽を聴きながら走行していた自転車が、車道へはみ出したことにより自動車と接触した、というシチュエーションです。

視聴ポイントは、自転車で音楽を聴きながら走行することの危険性と、環境音による交通状況認知の重要性です。

自転車からの視点

最初は自転車からの視点で事故までの経緯を体験します。

あなたはヘッドホンで音楽を聴きながら自転車で走行しています。

音を小さくして周りの音が聞こえているつもりでも、走行中は音楽に集中して思っている以上に聞こえていません。

横断歩道を通り過ぎると、歩道のない道に出ました。この道は車の通行量が多いため、路側帯を走行する必要があります。

路側帯走行中に起きた車との衝突の瞬間

事故の瞬間、自転車はどのような行動をしていたのでしょうか。

目の前の住宅から赤い車が出てきたため、自転車は車を避けようとして路側帯から車道へ方向を変えます。

自転車に乗っているあなたは気がついていませんでしたが、後方ではかなり近い距離を黒い車が走っていました。

後方から接近していた黒い車に気づかないまま急に車道へ飛び出したため、車と衝突してしまいました。

自動車の運転手からの視点

次に運転手からの視点です。

前方では走行している自転車が見えています。あなたは自転車の後ろを追うように走っています。

路側帯にいた自転車を追い抜こうとしたところ、自転車が急に進路を変更してきました。ブレーキが間に合わず、そのまま衝突してしまいました。

俯瞰から状況を確認

俯瞰の視点からはどのように見えていたのでしょうか。俯瞰で見ることにより、原因や対策をより詳しく理解することが可能です。

自転車から見て前方に建つ住宅から、赤い車が出て行こうとしています。

自転車の後ろでは黒い車が近い距離で走っていることも確認できます。

住宅から出てきた赤い車を避けようとして、路側帯から車道へ進路を変更しました。後ろを走っていた黒い車が、すぐそばまで迫っていたことが分かります。

通常であれば黒い車の走行音が聞こえていたはずですが、音楽を聴いていたため、接近する車に気づかずその前に飛び出してしまいました。

環境音の重要性

もし音楽を聞かずに自転車に乗っていた場合、どうなっていたでしょうか。

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赤い車が住宅から出てきた時点で、後ろの黒い車の走行音に気がついていたため、無理に進もうとはせず一旦停止できました。

そのまま黒い車を先行させてから後方を確認し、再び走行を開始しました。

VR映像による自転車側の学び

今回の教材で、音楽を聴いた状態で自転車を走らせることが、いかに危険かを理解できました。本人が思っている以上に意識は音楽に向いており、周囲への注意が疎かになります。特に歩道が整備されていない道では、自動車と衝突する危険性が上がります。

また、前方に障害物がある場合は、一旦停止して後方を確認してから発進することが重要です。

VR映像による自動車側の学び

路側帯を走行している自転車や歩行者を見つけた場合は、常に注意を向けておくことが重要です。特に自転車や歩行者を追い越す際は、徐行運転を心がけましょう。自転車や歩行者が常に直進するとは限りません。急に進路を変更することもあると予測しておくことが、事故を回避するひとつの手段です。


VR教材が月額課金モデルで利用できる「まなVRクラウド」

「まなVRクラウド 」は、VRを利用した交通安全教材を月額で利用できるサービスです。配信型VRコンテンツとアプリケーションを利用することで、従来にはない体験型のリモート講習が可能です。

サービス内容は以下の通りです。

・コンテンツ配信用サーバ

・VR学習用のアプリケーション

・交通安全教材の映像コンテンツ

プランは以下の通りです。

Sパック(月間再生回数500回まで):150,000円/月(税込165,000円)

Mパック(月間再生回数1,000回まで):165,000円/月(税込181,500円)

Lパック(月間再生回数2,000回まで):195,000円/月(税込214,500円)

※既存のコンテンツだけではなく、独自コンテンツも利用可能です。

ご興味あるご担当者様!お問合せから、連絡いただけますと幸いです。

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