フォークリフトの安全運転講習とは?

フォークリフトの安全運転講習は5年に1度の受講が義務付けられています。しかし、正確に安全講習を受講する意義や目的をしっかりと把握している方は多くはありません。今回の記事ではフォークリフトの安全運転講習の内容やメリットについて詳しく紹介します。

参考:フォークリフト事故統計の紹介 ―厚生労働省労働災害統計より―

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企業がフォークリフトの安全運転講習を行う目的・背景として、主に次の2つが挙げられます。

  • 定期的に安全講習を行う義務がある
  • 従業員の労働環境を整備する

なぜ、安全講習を行う必要があるのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。

定期的に安全講習を行う義務がある

事業者やフォークリフト運転業務の従事者には、労働安全衛生法と安全衛星教育指針によって、5年に1回のペースでフォークリフト業務に関する安全講習を定期的に行う必要があります。労働安全衛生法第60条の2第2項には、以下のように記載されています。

「事業者は、その事業場における安全衛生水準の向上を図るため危険又は有害な業務に現に就いている者に対し、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行うように努めなければならない。」

出典:危険又は有害な業務に就いている者に対する安全衛生教育に関する指針(https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-17/hor1-17-1-1-0.htm

定期的に講習を受講することが現場での事故の防止に繋がるので、該当者は必ず受講するようにしましょう。

従業員に安全に働ける環境を提供する

企業にとって従業員が安全に働ける環境を提供することは重要です。なぜなら、1度フォークリフト事故を引き起こしてしまうと、負傷者が現場から長期離脱してしまう可能性があるからです。

鶴見労働基準監督署による調査によると被災者の65%が復帰するのに1ヶ月以上要すると報告されています。熟練者が長期離脱をしてしまった場合、企業の生産性が下がるかもしれません。

また、安心して働ける環境を提供している企業であると認知されれば、新たな労働者の確保に繋がります。労働者不足が叫ばれるフォークリフト業界において、労働者に安心して働ける環境を企業が整備することは責務であり、長期的に見れば企業に利益をもたらすはずです。

フォークリフトの安全運転講習では、次の2つの講習を受けます。

  • 座学講習
  • 実技講習

ここでは、各講習の詳しい内容について見ていきましょう。

 座学講習

座学講習の内容は、おおむね次のとおりです。

  • フォークリフトを安全に運転するのに必要な労働安全衛生法
  • フォークリフト走行における装置や取り扱い方法
  • フォークリフトの荷役における装置や取り扱い方法
  • 最近のフォークリフト災害事例の紹介と安全対策講義
  • 質疑応答

座学講習の内容によって時間に違いはありますが、1~2時間程度で行われるのが一般的です。座学講習の時間と内容は依頼する講習ごとに異なるため、依頼前に確認するとよいでしょう。

 実技講習

実技講習の内容は、おおむね次のとおりです。

  • 基本始業点検訓練
  • フォークリフトの基本安全運転操作の訓練
  • 質疑応答

基本始業点検訓練とは、労働安全衛生規則の第151条の25に明記され、実施を義務付けられている始業前の点検のことです。

事業者は、フオークリフトを用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、次の事項について点検を行わなければならない。一 制動装置及び操縦装置の機能二 荷役装置及び油圧装置の機能三 車輪の異常の有無四 前照灯、後照灯、方向指示器及び警報装置の機能

参考:e−Gov法令検索(第151条の25)

実技講習もこの点検から行われます。フォークリフトの基本安全運転操作の訓練で実施される主な訓練は、次のとおりです。

  • 服装の確認と技能講修了証の携帯確認
  • あいさつ
  • フォークリフトの基本乗車・発進手順
  • 基本走行のハンドル操作
  • 指差呼称を含む安全確認
  • 基本の荷役操作
  • 基本の駐停車・降車
  • 指導員が現車を使用した模範演技(操作ミスが原因の災害事例と基本操作説明)
  • 鍵の保管

実技講習も受ける講習によって時間に違いがありますが、1~2時間程度で行われるのが一般的です。

フォークリフトの安全講習を実施するメリットとして、次の3つが挙げられます。

  • 安全な現場を維持できる
  • 危険因子の意識付けができる
  • 講習を通して新たな学びや視点を養える

フォークリフト講習の実施は現場の安全を守るだけでなく、従業員の危険に対する意識付けにもつながります。ここでは、メリットごとに詳しい内容を解説します。

 1. 安全な現場を維持できる

フォークリフトの安全運転講習は、安全な現場の維持につながります。安全が確保された現場であれば、従業員は安心して働くことができます。

特にフォークリフトを扱う現場では重大な事故が発生するリスクが高く、安全な現場の維持が欠かせません。

 2. 危険因子の意識付けができる

安全運転講習の実施は危険因子の意識付けにつながり、その結果として事故を未然に防ぐ意識を養うことができます。なぜなら、安全運転講習を通して「この事故を引き起こした原因は何か」という見方が身につくからです。

安全意識が身についた従業員は事故を引き起こしかねない行動や危険な状況を普段から避けるようになります。

現場における従業員一人ひとりの危険に対する意識が、安全な現場をつくります。

 3. 講習を通して新たな学びや視点を養える

座学講習後に実技講習を行うことで、内容を理解した状態でフォークリフトを操作できるようになるため、業務中の危険な状況への対応力が身に付きます。

また、グループディスカッションを通じてこれまでとは違った視点や考え方も学ぶことが可能です。安全講習での学びを職場に持ち帰り還元することで、会社全体の安全意識向上も期待できます。

全国のさまざまな場所で開催している安全運転講習として、3つの例を取り上げました。

  • 豊田自動織機
  • 三菱ロジネクスト
  • 旭フォークリフト株式会社

それぞれに特徴があり、対応する内容も異なります。自社の目的に合う講習を選びましょう。


 豊田自動織機

トヨタグループの源流企業である豊田自動織機では、全国各地でフォークリフトの安全講習を実施しています。講習期間は1日で受講料は10,000円、講習時間は9時~17時です。

ベトナム語対応の研修も用意されており、出稼ぎ労働者への研修サポートも充実している点は大きな特徴といえます。外国人技能研修をはじめ、外国人を採用する企業には特におすすめです。

 三菱ロジネクスト

三菱ロジネクストは、フォークリフト業界でシェア5位を誇る企業です。現場にこだわる同社ならではのソリューション施設であるオンサイト研修センターでフォークリフトの安全講習を実施しています。最新物流機器に触れられる展示ゾーンを設けるなど、最新の物流機器や知識を学ぶことが可能です。

公式サイトはフォークリフト運転技能講習のみの申し込みとなっており、安全講習は電話での問い合わせとなるため注意しましょう。

 旭フォークリフト株式会社

旭フォークリフト株式会社が実施する安全講習は、受講者によって講習内容の組み合わせを変えたり、変更したりできるのが特徴です。豊富な専門知識を持つ講師が研修を担当するため、安心して受講できます。

座学講習・実技講習・グループディスカッションの費用はそれぞれ10,000円~/1時間、講習内容の組み合わせを変更を希望する場合は事前に問い合わせが必要です。

全国で開催される安全運転講習は、安全な現場の維持や危険因子の意識付けにつながります。ただし、講習を受けるには会場に赴く必要があり、講習を受けるためのスケジュール調整が難しいと感じる方も多いでしょう。

そこでおすすめするのが「まなVRクラウド」の活用です。リモート研修を可能とする配信型VR学習の仕組みである「まなVRクラウド」を活用してフォークリフトの安全運転講習を実施する意義として、次の5つが挙げられます。

  • 個人の学習機会を増やせる
  • 豊富なコンテンツから研修を選べる
  • 講習場所を選ばない
  • 教育内容を統一できる
  • 具体的なイメージがもてる

ここでは、それぞれの詳しい内容について解説します。

 

個人の学習機会を増やせる

フォークリフトの運転講習や研修は一般的に集団で受講する形式です。全員で受講することでさまざまな考え方や意見を吸収できます。ただし、集団での受講はまとまった時間を確保する必要があり、現実的に難しい企業も少なくありません。

しかし「まなVRクラウド」を安全運転講習に活用すれば、業務前後などの隙間時間でも講習を受講できるため、個人による学習機会を増やせます。

 

豊富なコンテンツから研修を選べる

「まなVRクラウド」の特徴は、総勢100種類ものコンテンツから自分に合った研修を選べる点です。大テーマや小テーマ、教材のテーマというように全部で6テーマが用意されており、これらを受講者に応じて組み替えることで、フォークリフトの運転に関する適切なコンテンツを提供できます。

 

講習場所を選ばない

VRを活用する「まなVRクラウド」を使った安全講習は、受講する場所や時間に制限がありません。そのため、講習会場に出向いたり、地方から本社へ集まったりといった必要もなく、全国どこでも同時に講習を受けられます。また、移動がなくなれば、出張にかかるコストの削減にもつながります。

 

教育内容を統一できる

本社・支社が同じ内容の講習を受けられるため、教育内容の統一が図れます。教育内容が統一されれば従業員間で危機意識を共有でき、企業全体の安全を一定水準に保つことにもつながります。

 

具体的なイメージがもてる

VR研修を活用することで、実際にフォークリフトを操作していなくてもリアルな感覚で講習を受けられます。また、実技研修では行えないような危険な事故を体験することもVR研修で実現できます。

その上、一般的な安全講習と同様にグループディスカッションも実施でき、参加者同士の学びを深めるきっかけにもなるでしょう。

フォークリフト安全講習の定期的な受講は法律で定められており、従業員の安全への意識付けや安全な労働環境を整備するうえでは欠かせないものです。

また、講習を通して新たな学びや視点を養え、会社全体の安全意識向上にも効果があります。ただし、全国各地で開催される安全運転講習に参加するには、場所や時間といった部分で制限があるのも事実です。

しかし、まなVRクラウドを有効利用したフォークリフト安全講習なら、場所や時間の制約を受けずに、VR技術によるリアルな感覚での実技講習が可能となります。

そして、VRコンテンツの一斉再生や受講者の視聴画面を把握できるなど、集合研修をサポートする機能も魅力の1つです。自ら課題を設定して計画・遂行する自己学習にも向きます。安全講習の新たな方法として「まなVRクラウド」の利用をぜひ検討してみてください。

参考:フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育について|安全衛生情報センター

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